2012/04/20

Office 365: Exchange Online で外部への自動転送を禁止する方法

既存がPOPやIMAPで使用している方が、Exchange Online へ移行する際によくある質問として、

「自宅PCへのメールの自動転送を禁止したいんだけど・・・」
「会社のメールを携帯メールへ転送するのを禁止したいんだけど・・・」

が、あります。

元々、Exchange/Outlookを設備が整った環境で使用している方などであれば、Outlook Web App や Active Sync などがあるので、「家で仕事する為にわざわざ転送しなくても・・・」っと思うのですが、私もPOP/IMAP環境だった頃は自動転送したくなる気持ちがとてもありました。

しかし、会社としてはセキュリティ的に、社内のメールを社外になんでもかんでも自動転送されて、管理外に情報が飛ばされる事は怖いので、メールサーバーの設定などで制御されています。

じゃ、Exchange Online の場合はどうすれば良いか?

Exchange / Exchange Online でもシステム的に自動転送された電子メールを、社外(組織外)へ送られる事を禁止する事が可能です。

設定する場所は、Exchange管理コンソールでいうと、[組織の構成] - [ハブ トランスポート] の [リモートドメイン]タブの設定になります。


リモートドメインの設定では、該当のドメイン外へ送信されるメールに対して各種設定を行う事が可能になっており、その中の1項目として「自動転送を許可する」という項目が存在しますので、ここの設定を OFF (チェックを外す) 事により、システム的に自動転送される電子メールを拒否する事ができます。

しかし、Exchange Online の場合、オンラインのみで運用される場合に Exchange 管理コンソール を使う事はあまり無いと思われるので、Remote PowerShell でも設定をする事が可能です。

PowerShell がインストールされている環境にて、Exchange Online のテナントへ接続します。
接続方法は 以前の投稿 をご覧いただければと思います。

あとは、 Set-RemoteDomain にて -AutoForwardEnabled を $false (無効) にすればOKです。

Set-RemoteDomain -AutoForwardEnabled $false

Exchange Server はデフォルトで AutoForwardEnabled が False なのですが、Exchange Online は共存環境構成などを想定してか、デフォルトで True (許可) になっています。

なお、この設定で制御できるのはあくまでシステム的に自動転送された時のみのようで、具体的には 内部的に MAPI プロパティ の PR_AUTO_FORWARDED 属性が判定材料になっているようなので、Outlook や Outlook Web App で設定された自動転送のみが制御可能という事になりますので、注意が必要です。

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