Office 365: OWA (Outlook Web App) の初期設定(TimeZone)をPowerShellで行う方法

新しい Office 365 で、OWA ( Outlook Web App ) の初期設定 ( TimeZone )を PowerShell で行う方法を記しておきます。

ユーザーをCSVやPowerShellで一気に作ったりすると、ついでにユーザーがOWAへ初回ログインする際に聞かれる TimeZone や 言語 の設定も管理者が行ってあげて、ユーザーが Office 365 を使い始めるにあたっての負担を最小限に抑えたいと思いませんでしょうか？

IT に詳しくない方が多い場合など、特に神経を使う部分だと思います。

また、前の投稿でも記載しましたが、メールボックスへの初めてのログインが OWA の場合に フォルダ名の表記が英語 になってしまったり、予定表の TimeZone の設定が日本になってなかったりする問題が現状(投稿時点)のOffice 365には存在しています。

メールボックスの地域設定などについては、前の投稿でも使った MailboxRegionalConfiguration を使います。

ちなみに、ユーザー(メールボックス) を作成した後、まだユーザーがログインしていない状態の MailboxRegionalConfiguration を確認すると・・・こんな感じです。

ですので、最初のローカライズ系の初期設定を PowerShell で行うには、Set-MailboxRegionalConfiguration で一気にやってしまいます。

日本人向け設定としては・・・

DateFormat： yyyy/MM/dd

Language： ja-JP

TimeFormat：H:mm

TimeZone：Tojyo Standard Time

加えて、既定の英語表記を治す為の LocalizeDefaultFolderName

という感じです。これを Set-MailboxRegionalConfiguration で設定します。

ちなみに、TechNet Library を参考にしました。

http://technet.microsoft.com/en-us/library/dd351103.aspx

PS C:\> Set-MailboxRegionalConfiguration -Identity test01 -DateFormat "yyyy/MM/dd" -Language ja-JP -TimeFormat "H:mm" -T

imeZone "Tokyo Standard Time" -LocalizeDefaultFolderName

これを設定しておく事で、OWA (Outlook Web App) の初回ログオン時の設定画面も表示されません。ちなみに、PowerShell で TimeZone の設定を行うと、予定表の TimeZone の設定もちゃんと"Tokyo Standard Time"になってくれてました。不思議です。

結果はこんな感じです。

もちろん、PowerShell なので複数ユーザーに対して一気に設定も可能です。

どなたかのご参考になれば幸いです。

(参考) Exchange Online に PowerShell 接続するには・・・

PS C:\> $Credential = Get-Credential

PS C:\> $PSession = New-PSSession -ConfigurationName Microsoft.Exchange -ConnectionUri https://ps.outlook.com/powershell/ -Credential $Credential -Authentication Basic -AllowRedirection

PS C:\> Import-PSSession $PSession