2011/11/28

Office 365: Exchange Online の会議室の予定が「予定あり」としか表示されない

Exchange Online を使用する際、リソースメールボックス(ライセンス不要) として会議室を登録して、会議室の予約管理も行うことが可能です。

しかし、いざ予約をしてOutlookの他人の予定参照で会議室メールボックスの予定表を参照しても、「予定あり」としか表示されません。

これは、予定表の既定のアクセス権限が"既定の参照者"に対して"空き時間情報"のみ参照させる設定になっている事が原因です。
個人の予定表などであれば、セキュリティ上の観点などから既定が空き時間情報のみである事は良いのですが、多くの人で共有する会議室などのリソースメールボックスまで空き時間情報しか表示されないのは少し不便です。

アクセス権限の設定によるものなので、会議室メールボックスの予定表のアクセス権を変更してあげれば問題は解決です。

読み取り権限としては以下の3種類があります。

1.空き時間情報 ・・・ 予定があることのみが表示されます
2.空き時間情報、件名、場所 ・・・ 予定があることに加え、件名と場所の情報も表示されます
3.全詳細 ・・・ 予定があることに加え、アイテム自体を開いて本文なども確認する事が可能です

設定は、PowerShell から行います。
※ Exchange Online への PowerShell での接続方法は以前の投稿を参照してください

使用するコマンドは、Set-MailboxFolderPermission です。

Set-MailboxFolderPermission -Identity SampleRoom@sample.com:\予定表 -User 既定 -AccessRights Reviewer

-Identity には、会議室の電子メールアドレスを入力して、その後ろに "\予定表" と加えてください
-AccessRights には、上記の3種類の権限に応じて値を指定します。

1.空き時間情報: AvailabilityOnly
2.空き時間情報、件名、場所: LimitedDetails
3.全詳細: Reviewer

例では会議室ですが、もちろんリソースメールボックスであれば同様に設定可能です。

また、Set-MailboxFolderPermission はメールボックスであればどれにでも対応してますので、個人のメールボックスの権限設定などにも使えますが、個人のメールボックスの権限設定の場合は、Outlook/OWAなどの GUI でも設定可能なので、GUI で行う方が一般的かもしれません。

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